カーポートの寸法とは何か?サイズの選び方と共に解説

カーポートには複数のサイズがあります。

しかし、メーカーによって表記に違いがあるのでわかりにくいと感じる方も多いでしょう。


この記事では、カーポートの寸法表記の読み方やサイズ選びのポイント、注意点などを幅広く解説します。

カーポートを新設したり建て直したりする予定の方は、参考にしてください。


カーポートの寸法を見るポイント|間口・奥行・高さ

カーポートの寸法とは、間口・奥行・高さの幅や高さです。


間口


・開口部の幅


・柱が片側にしかない場合は、屋根の寸法


奥行


・カーポートの縦の長さ


・開口部から一番奥までの距離を指す


高さ


・地面から屋根までの距離


※軽自動車の高さは約1.7m、大型車の高さは約1.9m前後


カーポートの寸法表記はメーカーによって異なり、メートル表示とセンチメートル表示があります。

m表示なら開口部が2.43mあると2.4表記、cm表示の場合は2400の表記です。

なお、小数点1位以下は切り捨てで表示されます。


1台用カーポートの平均的な寸法

1台用のカーポートの平均的な寸法は間口2.7m、奥行5.0mです。

高さは車の種類によって異なりますが、2.2m~2.7m程度のケースが多いです。

持っている自動車によっては「もう少し小さくてもいいのではないか?」と思う方もいるでしょう。


コンパクトカーの代表格であるヤリスの横幅は約1.7m、カローラでも横幅は約1.8mです。

間口は2.4mでも十分ではないか、と思うかもしれません。

しかし、車の乗り降りの際にはドアを開けるため、屋根の幅に余裕がないと乗り降りしにくくなります。


壁や垣根などにカーポートが接している場合は、余裕がないと事故を起こしかねないため、ある程度余裕ある空間が必要です。

カーポートは寸法が大きいほど値段が高くなりますが、事故を防ぐためにも大きめのカーポートを選んでください。


カーポートの寸法の決め方

カーポートの寸法はどのような目安で決めればいいのでしょうか?

ここでは、寸法を決めるポイントを3つ解説します。

カーポートのサイズ選びで迷っている方は、参考にしてください。


1.敷地の広さで選ぶ|自身の家の敷地を考えて決める

カーポートのサイズ選びに迷ったら、設置する敷地の広さをまず考えましょう。

敷地いっぱいにカーポートを建てるのか、敷地の一部を別の用途に使うのかで、選べるサイズは変わります。


余裕のある寸法でカーポートを設置すれば、自転車など車以外のものも置けるでしょう。

カーポートを狭くして敷地の一部を空けておけば、いろいろな用途に使えます。

どちらがいいのかは、家族とも話し合って決めてください。


2.車のサイズで選ぶ|小型車・大型車どちらを収容するか考える

車のサイズもカーポートのサイズを選ぶ重要なポイントです。

大型車を停めるなら、サイズも必然的に大きくなります。

車のサイズギリギリの寸法を選ぶと、カーポートから車への乗り降りがしくくなります。

大型車に買い替えた場合は、カーポートそのものを交換しなくてはなりません。


カーポートの寿命は15年前後が平均です。

車を買い替えるのも考えて、カーポートのサイズを決めましょう。


2~3台以上用のカーポートの選び方

車を複数所有している場合は、2~3台用のカーポートを選びましょう。

2~3台用のカーポートの間口は、4.8m~6.1mです。

大型車の場合は2台でも3台用のカーポートにすると、余裕を持って使えます。


反対に、コンパクトカーの場合は2台用のサイズでも余裕がある場合もあるので、自転車なども一緒に停めてもよいでしょう。

複数台用のカーポートを選ぶ場合は、1台用のカーポートより余裕を大切にしましょう。

余裕のないカーポートだと、車庫入れの際に接触事故を起こしやすくなります。


カーポートを選ぶ際の注意点

カーポートは、一般的な仕様の製品と雪国仕様の製品があります。

雪は想像以上に重量があるため、小まめにカーポート屋根の雪下ろしをしないと、簡単に屋根が壊れたり柱が曲がったりするでしょう。


冬期の積雪量が10cm以上の土地ならば、雪国仕様の製品を選んでください。

サイドからの雪の吹き込みを防ぐ側面パネルもつければ、大切な車を雪から守れます。


台風が多い地域なら防災に対する備えも必要です。

年に1~3回は台風が通過するところなら、業者に相談して強度のある素材の屋根をつけるなどの工夫しましょう。


カーポートの設置は業者に相談を!

カーポートについては、メーカーや設置を請け負う業者がよく知っています。

わからない点があったら、何でも質問しましょう。

また、カーポートを設置する業者はたくさんあります。

少しでもお得にカーポートを設置したい場合は、相見積もりを利用してみましょう。


相見積もりとは、複数の業者に見積もりを作ってもらうのを意味します。

現在は、見積もり無料の業者も多いので依頼しやすい傾向にあります。

相見積もりをすれば、地域のカーポートの設置費用相場もわかりまるためぜひ利用しましょう。


カーポートの寸法は拡張できる

カーポートの寸法は設置後にも拡張できます。

ただし、拡張するには1度カーポートを分解して柱を抜き、あらたに設置し直す工事が必要です。


築年数のたったカーポートは、拡張工事をするより新しいものを建てた方がお得なケースもあるため、業者とよく相談してください。


まとめ

カーポートの寸法についてサイズの選び方と共に紹介しました。

カーポートの寸法表記は、メーカーによってまちまちです。

しかし、いずれにせよ余裕を持ったサイズのカーポートを選べば、車の乗り降りや荷物の積み下ろしが格段におこないやすくなります。


初めてカーポートを建てる方は、混乱する場合もあるでしょう。

わからない点は、遠慮せずに業者に尋ね、自身に合ったカーポートを選びましょう。