床下の湿気対策はどうすべき?原因や問題を理解し対策を

家の中でも湿気が溜まりやすい部分が床下です。

床下の湿気対策を怠ると建物の寿命を縮めてしまうだけではなく、健康にも問題を及ぼします。

床下湿気対策の原因や問題をしっかりと理解し、対策をしていきましょう。


床下に湿気が溜まりやすいのはどうして?

住宅の家でも床下に湿気が溜まりやすい理由はいくつかあります。

主なものとしては次の3つの原因があります。


・土地そのものの問題


・床下の狭さ


・床下の換気の悪さ


それぞれについて詳しくみていきましょう。


土地そのものの問題

住宅地の中には、もともと湿気が多い土地に建てられている場合があります。

たとえば昔は水田や沼地だった場所を埋め立て、宅地とした場合などが該当します。

このような造成地は土壌改良が適切に実施されていない場合、湿気が強くなります。


また高低差がある土地の場合、高い場所より低い場所の方が、雨水が流れ込みやすいため湿気は高くなります。

さらに住宅が密集して建てられている場所も、通気性の悪さから湿気が溜まりやすくなります。


床下の狭さ

学生時代に歴史で習った「高床式住居」や「高床式倉庫」といった古来の建物は、床下を高く作ることで通気性を保ち快適に暮らせる仕組みを持っています。

それに比べ、現代の一般的な住宅は床下が低めですよね。

そのため床下は通気性が悪く湿気がこもりやすいのです。


現在は地面から床の上面までの高さは45㎝と建築基準法で定められていますが、古い基準の住宅はもっと床下が低いものがあります。

床下が低いほど床下は狭く、湿気がこもりやすいと言えます。


床下の換気の悪さ

もともと床下は狭いため通気性が悪くなりがちですが、これをカバーするために通気口が設けられています。

ですが、何かしらかの理由で通気口がふさがれてしまうと、換気が悪くなり湿気が溜まりやすくなります。

エアコンの室外機や物置など設置する際には、通気口をふさがないようにしましょう。


床下の湿気対策

床下に湿気が溜まる原因が分かったところで、効果的な湿気対策についてまとめていきましょう。


防湿シートの設置

防湿シートというのは、床下の地面から上がってくる湿気を遮断する効果を持つシートです。

厚さ0.1~0.2mmほどのポリエチレン製またはEVA樹脂製などのシートで、地面を覆うように下全面に敷き詰めます。

防湿シートは10~20万円ほどで設置できます。


調湿剤や調湿マットを設置する

湿気をコントロールするための調湿剤や調湿マットを設置します。

調湿という名の通り、湿気を取り除くだけではなく乾燥するときには溜め込んだ湿気を放出します。

ほぼ半永久的に効果が得られる優れものと言われています。

一坪あたり1~3万円ほどで設置できます。


換気扇の設置

床下の空気を循環させる働きを持つ換気扇を床下に設置します。

湿気対策として効果的なもので、30坪の住宅なら2~4台ほど設置することが多くなります。

床下換気扇は電気器具なので、工事には電気工事士の資格が必要です。

一般的な住宅なら13~30万円ほどかかります。


防湿皮膜形成工法

近年注目されているのが、防湿皮膜形成工法です。

床下に防湿皮膜剤を吹き付けることで、地面から上がってくる湿気をしっかりと遮断します。

防湿シートとことなり、複雑な形状の床下でも施工可能です。

重要文化財の保護目的の防湿工事でも採用される方法で、防アリ効果もあります。

10坪あたり34万円ほどの費用がかかります。


床下湿気対策をしなかった場合の問題

床下の湿気対策を改めて実施しようと思うと、どの工法でも30万円程度はかかります。

高額となる工事なので「少し湿気っぽさを我慢すれば問題ないのでは?」と考える人がいるかもしれません。

ですが、湿気対策をしないことには以下のような問題があります。


・住宅の寿命を縮める


・害虫被害が起こる


・不健康になる


これらがどうして起こるのか解説します。


住宅の寿命を縮める

日本の住宅の多くは木造です。

湿気が多いと木材にはカビが発生し腐食も起こします。

土台にあたる基礎部分の木材が腐食すると建物を支えきれなくなり、最悪倒壊してしまうのです。


害虫被害が起こる

木造住宅で問題となる害虫と言えばシロアリですよね。

シロアリは湿度が高い環境を好む習性があるため、床下に湿気が溜まるとシロアリが発生する土壌ができあがります。

さらに木材を好んで食べるため、あっという間にシロアリが基礎部分の木材を食べ、木材がスカスカになってしまいます。

シロアリ被害による建物倒壊の可能性が高まります。


不健康になる

湿気は我慢すればよいと考えてはいけません。

湿度が高いとどうしても不快指数が高まり、気分がふさぎがちになります。

また湿度が高いとカビの発生も起こるため、カビの胞子を吸い込むことによる健康被害も起こりやすくなります。

建物だけではなく家財にもカビが生えやすくなるなど、生活にも支障が出てきます。


まとめ

湿気対策工事は、長く住宅に住み続けるためには必要不可欠な工事です。

どのような対策が向いているのかを調べ、その上で施工する必要があるでしょう。

床下の湿気に悩んでいるという場合には、弊社に一度ご相談いただければ、適切な湿気対策をご提案できます。

ぜひご相談ください。