2021.08.23
自宅に駐車場を設ける際に、車の所有台数が多い場合や土地の都合で縦列駐車を余儀なくされる場合もあります。
そのような方のために、縦列駐車に必要な寸法がどのくらいなのかを解説します。
駐車場を設置するときに気をつけるべき点についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
一般的な車の分類とサイズ
駐車場を設置する場合は、どのくらいのスペースを確保すれば良いかが問題になりますが、それは所有している車の大きさによって異なります。
最初に、一般的な車の分類とそれぞれのサイズについて紹介します。
普通自動車(小型)
普通自動車にも小型、中型、大型があって、小型車はナンバープレートが5または7で始まるのが特徴です。
したがって、「ファイブナンバー」「セブンナンバー」などと呼ばれる場合もあり、2021年時点の小型車のサイズの規格は、平均全長4.5m、全幅1.68m、全高1.5mとなっています。
普通自動車(中型)
中型の普通乗用車は、ナンバープレートが3から始まるのが特徴で、「サンナンバー」「スリーナンバー」などと呼ばれることもあります。
中型車のサイズの規格は、平均全長4.7m、全幅1.7m、全高2.0mとなっています。
普通自動車(大型)
大型車のナンバーも3から始まりますが、普通乗用車の中では最も大きく、サイズの規格は平均全長5.2m、全幅1.87m、全高1.5mとなっています。
軽自動車
黄色のナンバープレートがついているのが軽自動車です。
その名前の通りに車体が軽量で小さく、税制面で優遇されていてサイズに制限が設けられています。
軽自動車のサイズの規格は、平均全長3.4m、全幅1.48m、全高2.0mで、これらを1mmでも超えてしまうと普通乗用車として扱われてしまいます。
もちろん、軽自動車として販売されている全ての車は規格を満たしているので、わざわざ心配して大きさを自分で計測する必要はありません。
縦列駐車に必要な寸法
縦列駐車とは、一列に並んで停めてある車と車の間に自分の車両を駐車する方法のことです。
縦列駐車が必要な駐車場でも、状況によっては前後の車がない場合もあれば、前後1台しかない場合もあります。
全般的に運転が上手い方なら縦列駐車も苦にしませんが、「道路を走行することには自信を持っているけど、縦列駐車だけは苦手」という人はたくさんいます。
特に前後に車が駐車していて、いつもよりもスペースが狭い場合は、手に汗をかいて毎回神経をすり減らしながら駐車をしている方も少なくないようです。
そのような方が自宅に駐車場を設ける際に、わざわざ縦列駐車のスペースをつくることはほぼありません。
しかし、どうしても所有している車の台数や敷地などの関係で、それしか方法がないという場合もあるのが現実です。
一般的に縦列駐車するのに必要なスペースは、車両の1.5倍とされています。
ただし、これはバックで駐車をする場合の寸法です。
前進して縦列駐車をするのであれば、車両の3倍ほどの長さのスペースが必要になります。
また、バックで駐車するとしても、前後の車の駐車状況によってはスペースが狭くなってしまうことあるので、駐車の仕方には気をつけなくてはいけません。
縦列駐車が苦手な方には駐車支援システムがおすすめ
車の運転自体が苦手で、自宅の駐車場で毎回縦列駐車を余儀なくされてしまってお困りの方には、駐車支援システムが装備された車に乗り換えることをおすすめします。
これから車を購入するなら、そのシステムがついた車を購入しましょう。
以前は高級車にしか装備されていませんでしたが、最近では一般的な車にも事故を防ぐ目的でさまざまなシステムが導入されています。
駐車支援システムが装備されていれば、超音波とカメラによって駐車スペースを検出・認識し、ハンドル操作を自動でアシストしてくれます。
まさに運転が苦手な方にとっては神様のようなシステムで、これが備わっていれば縦列駐車も怖くありません。
メーカーよっては「インテリジェントパーキングアシスト」などと呼ばれているので、詳しくは購入先で確認してください。
自宅に駐車場を設置するときの3つの注意点
自宅に駐車場を設置するときに注意すべき点を3つ紹介します。
1.スペースに余裕をもたせる
縦列駐車を余儀なくされる場合は、最低でも車両の1.5倍のスペースを確保しなくてはいけませんが、できるだけ余裕をもたせることをおすすめします。
また、車を駐車するには縦列駐車に限らず切り返しを行うなどいろいろな動作が必要になるので、車路幅にも余裕をもたせた方が良いです。
2.出入口の幅も広くする
駐車に必要な十分なスペースを確保することも大事ですが、駐車場の出入口の幅もできるだけ広くすることをおすすめします。
車が出入りするときは最も事故が起きやすいと言われています。
十分な視界を確保できるように気をつけて、駐車場の出入口は最低でも車幅の2倍以上にしましょう。
あまりにも広くすると防犯面の問題もあるので、施工業者とも良く相談して適切な広さにしてください。
3.業者選びは慎重に
これから駐車場の設置を検討される場合、見積りは1社ではなく複数社から取りましょう。
業者によって工事費も異なり、対応や施工にも違いがあります。
内容をしっかり確認し、納得できる業者に依頼するようにしてください。
これから駐車場設置をしたいという場合は、完全自社施工にこだわった外構工事を実施している当社に、ぜひご相談ください。