カーポートはガレージに比べると壁がない分、簡易的な車の保管場所です。
そのため風雨から車を守るためにサイドパネルを取り付けたいと考える方もいるでしょう。
最近ではサイドパネルをDIYで施工する方もいるようです。
今回は、DIYで設置する場合の手順や費用についてまとめます。
サイドパネルを設置するメリットとデメリット
カーポートにサイドパネルを設置することに、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
まずは簡単にメリットとデメリットをまとめます。
メリット
屋根と柱で構成されるカーポートは、雨や紫外線から車を守る効果があります。
ですが、横から降り込む雨や風から車を保護する機能はほとんど期待できませんので、サイドパネルを設置することで、横からの雨や風から車が保護されます。
また、サイドパネルを不透明なものにすれば目隠しとしても役立つでしょう。
駐車スペースが道路沿いに面している場合には、道路からの視線が遮れます。
プライバシーが守られますね。
また紫外線カット効果がある素材なら、横から差し込む紫外線からも保護できます。
デメリット
サイドパネルを設置することでどうしても起こるのは、風通しが悪くなるという点でしょう。
外からの風がサイドパネルに遮られてしまうためです。
さらに強風時もサイドパネルが風を受けるため、カーポート自体が風の影響を受けやすくなります。
特に台風や突風などでは倒壊するケースもあります。
風による倒壊を防ぐためにも、サポート支柱を設置するとよいですね。
DIYで作るサイドパネルの種類
DIYでサイドパネルを設置する場合、どのような種類が想定されるのでしょうか。
種類ごとに必要な費用や作業時間についてまとめます。
オプションパーツを使う
カーポートには、もともとオプションパーツとしてサイドパネルの部材が用意されている場合があります。
既存のカーポートと似た風合いのサイドパネルが取り付けられるメリットがあります。
また、規格品なので自分で設計したり加工したりする必要がない点も便利でしょう。
ネット通販でもオプション品の部材を取り寄せることは可能なので、既存のカーポートの型式などで調べてみると入手できるでしょう。
価格はカーポートの大きさなどにもよります。
片面だけサイドパネルと付ける場合でも、費用として10万円程度は見ておくと安心です。
説明書を熟読後作業に当たれば、5時間程度あれば設置できると考えられます。
木材と波板を使う
ホームセンターでも売られている木材や波板を利用して設置する場合には、費用がぐんと抑えられます。
波板は文字通り波状の板です。
波板自体にもさまざまな種類がありますが、カーポートのサイドパネルに使うなら丈夫なものを選ぶとよいですね。
木材と波板で作るサイドパネルは1面なら6万円程度から作れるようです。
作業に慣れた方なら、材料加工後の組立作業時間は5時間程度で済むでしょう。
アルミフレームとパネルを使う
木材や波板を使うのに比べ、アルミフレームやパネルを使ったサイドパネルはスタイリッシュに見えます。
また木材は腐食の心配があり耐久性に劣りますが、アルミフレームなら耐久性が高まります。
ただ、費用はその分高くなります。
オプションのサイドパネルを購入する場合と同じくらいの費用がかかる場合もあるでしょう。
DIY初心者がアルミフレームを加工するのも大変かもしれませんね。
サイドパネルを作る手順
DIYでサイドパネルを作るときの手順について解説します。
計測と設計
まずは、カーポートのどの部分にサイドパネルを取り付けるのかを考えましょう。
次に、簡単にでも図面に起こし設計していきます。
そのためにも、カーポートの奥行や高さなどを計測しましょう。
強風対策のためのサポート支柱も必要です。
どこにどのようなサポート支柱を設置すべきかなども考えながら、イメージを膨らませ設計していきましょう。
材料を検討
サイドパネル設置に必要な材料を、設計図から検討していきます。
パネル本体の素材は一度ホームセンターなどに出向き、実際の商品を見て検討すると想像しやすくなります。
補強に使う木材やアルミフレームも規格の長さがあるため、設計段階で規格を意識しておけば無駄が出にくくなります。
またサイドパネルをカーポートの柱に設置するための部材も忘れないように検討しましょう。
再考と部材の購入
材料の規格と設計図の内容が異なる場合などは、一度材料の規格に沿う設計を再考しましょう。
また、材料を検討したところ予算を大きく上回る場合もあるでしょう。
後悔しないためにも、一度再考して考えをまとめてから部材を購入しましょう。
加工
購入した部材を取り付けられるように加工していきます。
木材であれば、防腐処理や塗装も必要でしょう。
波板やパネルは必要な長さにカットするなど、事前に準備しておくと設置作業が楽になります。
作業中に不足する部材が出ないよう、再度確認しておくと安心です。
設置作業
加工した部材を実際にカーポートに設置していきます。
設置の際は車に傷を付けないよう、車は別の場所に移動しておくとよいですね。
怪我をしないよう注意しながら設置していきましょう。
まとめ
サイドパネルの設置はDIYでも可能ですが、十分な強度があるか、風で飛ばないようしっかりと設置できるかなど不安な部分もあります。
見た目もきれいに設置できない場合もあり、結果的にDIYで設置が失敗に終わるケースもあります。
そのためサイドパネルの設置は、プロへの依頼がおすすめです。
株式会社IRONANO工業でも、サイドパネルの設置、施工が可能ですのでお気軽にご相談ください。