使用するシーズンが限定されるタイヤやスペアのタイヤは、どこかに保管しなければなりません。
保管場所が確保できない場合、カーポートの片隅に保管するケースもあります。
正しい保管方法を理解して、タイヤを安全かつ適切に保存しましょう。
この記事では、カーポートでタイヤを保管できるのか、そして保管する際の注意点について解説します。
カーポートでタイヤを収納できる場所
カーポートでタイヤを収納するのは、特に問題ではありません。
実際に保管する際には以下の場所を選ぶのが一般的です。
・上吊り棚
・直置き
それぞれの保管場所によって、メリットやデメリットがあります。
ここでは、各保管方法について詳しく解説します。
カーポートで収納可能なスペース①上吊り棚
カーポートとは、壁のない車庫を指します。
ただし、カーポートによっては側面のどちらかに壁が存在して、棚を設置できる場合があります。
また、どのようなカーポートでも屋根は必ず存在するため、屋根に棚を設置すればものを収納できるのです。
カーポートにタイヤを収める場合、屋根に上吊り棚を設置すれば自動車を停車しても上空のスペースを有効活用できます。
耐荷重の高い上吊り棚を設置すれば、タイヤ4本セットでも問題なく設置できます。
上吊り棚でタイヤを保管する最大のメリットは、普段カーポートを使用している中で邪魔にならない点です。
ただし、保管する際や取り出す際には、高い位置から出し入れしなければならず、危険性が伴う点には注意しましょう。
カーポートで収納可能なスペース②直置き
カーポートの地面に、直置きの形でタイヤを置いて保管する方法があります。
カーポートの地面はコンクリートやアスファルトがメインであり、そのまま直置きは可能です。
また、屋根や壁が付いているカーポートの場合、雨風の影響を受けずに設置できます。
ただし、設置場所によっては直射日光が当たり、タイヤの劣化が進行するリスクがあります。
ほかにも、直置きの場合は上吊り棚への収納と違い、設置スペースの確保が必要です。
通路をふさいだり、自動車を駐車してぎりぎりのスペースしかなくなったりする場合もあるため注意しましょう。
また、普段通行したり自動車を駐車したりする場合に、手間がかかる点は考慮しなければなりません。
カーポートにタイヤを収納したい際に注意すべきポイント
カーポートにタイヤを収納する場合、ただ収納すればよいわけではありません。
収納方法を誤ると、タイヤの劣化を進行させてしまう場合もあります。
以下はカーポートにタイヤを収納する際に、注意すべきポイントです。
● 保管前にしっかりと汚れを落とす
● 異物の付着有無を確認する
● ホイールに取り付けている場合は横積みする
● 直射日光や雨風に当たらない場所に保管する
各注意点について、詳しく解説します。
保管前にしっかりと汚れを落とす
スタッドレスタイヤを装着していて、シーズンオフとなったためにタイヤ交換して外した場合は、次のシーズンまで保管する必要があります。
タイヤを外してそのまま保管したくなりますが、必ず汚れをしっかりと落としたうえで保管してください。
特に冬シーズンには、道路に凍結材を巻いているケースがありますが、凍結材がタイヤに悪影響を及ぼすのです。
また、凍結材以外の汚れが付着している状態で保管すると、以下の影響が考えられます。
・傷み
・色むら
・ホイールの錆
・ブレーキダストの固着
タイヤを洗浄する際には、通常は特に洗剤など不要で、水とブラシを用いて汚れている個所を洗っていきます。
最後に、水できれいに汚れを流して、日陰でよく乾燥させてから保管してください。
異物の付着有無を確認する
タイヤの汚れを落として乾燥させたあと、タイヤの溝部分などに石などの異物を噛んでいないかなどをしっかりと確認する必要があります。
タイヤに異物を噛んだ状態で走行していると、カタカタと音がしたり場合によっては振動が発生したりする原因となりかねません。
パンクが発生する可能性も否定できないため、不用なものは必ず除去しましょう。
タイヤに石といった異物が付いているケースでは、表面に付いているだけであればブラシ等で擦る程度で除去可能です。
もし、溝にはまっている異物がある場合は、マイナスドライバーなどを用いて丁寧に除去します。
なお、深く刺すように除去すると、タイヤを傷つけてしまうので注意しましょう。
ホイールに取り付けている場合は横積みする
タイヤを洗浄して乾燥まで完了したら、カーポートの中で保管したい場所に保管します。
タイヤを保管する場合は以下のパターンです。
・タイヤを立てて保管する
・タイヤを横積みして保管する
それぞれの保管方法で、メリットとデメリットがあります。
タイヤを立てて保管する場合、タイヤのサイド部分に負荷がかからず設置できる反面、チューブ部分に負荷がかかってしまいます。
一方で、横置きする場合はタイヤのゴム部分などへの負荷を軽減でき、また省スペースで設置可能です。
ただし、一番下のタイヤに負荷がかかる弱点があります。
ホイールに付けた状態のタイヤは横積みするのがベターで、その際には空気圧を半分程度にしておくとよいでしょう。
直射日光や雨風に当たらない場所に保管する
タイヤを設置する環境としては、湿気が少なく冷暗所がベストです。
ただし、カーポート内で上記の条件を満たすのは難しいため、なるべく日光が当たらない場所に設置してください。
直射日光に当たると、ゴムの劣化を進行させるので、適宜日よけなどで覆うのもよいでしょう。
また、タイヤは湿気を嫌うために雨風の当たらない場所に設置する必要があります。
特に直置きの場合、屋根などでカバーしきれない雨が当たらないように、設置場所を工夫する必要があります。
まとめ
カーポートにタイヤを収納する際には、いかにタイヤを劣化させずに保管するかが重要なポイントです。
特に、保管前にタイヤを洗浄してきれいな状態で保管したり、直射日光に当たらずに保管したりする必要があります。
この記事を参考に、快適かつ充実したカーライフを楽しみましょう。