カーポートといえば、ポリカーボネートやスチール・アルミ製をイメージする方が多いでしょう。
丈夫さを必要とするので、必然的にをポリカーボネートやスチール・アルミ製を選んでしまいますが、木製カーポートの存在を知っていましたか?
木製のものは強度が心配だったり、腐らないか不安だったりする方も多いです。
興味関心があっても実際に施工するのはためらってしまう方もいます。
木製カーポートは安全なのでしょうか?
この記事では、木製カーポートの安全性やメリット・デメリット、疑問を詳しく解説します。
これからカーポートを設置したいと考えている方は、ぜひチェックしてください。
カーポート|木製商品の種類と特徴
カーポートとは屋根部分以外は囲まれていない車庫です。
車を置く場所としてガレージを思い浮かべる方もいるかと思いますが、カーポートとガレージは違うものです。
カーポートには主に4種類あります。
種類 特徴
ポリカーポネート
プラスチックの中でも衝撃に強く、温度変化による変形が少ない
FRP板
DRタイプ プラスチックにガラス繊維などの繊維を混ぜ合わせて、強度を向上させた複合素材
スチール折板
雪の多い積雪地帯や風の被害に遭いやすい地域などに適している
アルミ形材
「サビに強い」特徴と耐久性・遮光性・遮熱性・デザイン性にも優れている
カーポートは車を日差しや雨・雪から守るために設置する設備であり、直射日光から車を守れます。
車を長持ちさせるために、効果的な設備なのです。
カーポートは木製の場合頑丈なのか?
カーポートを作る場合に気になるのが、「木製の場合にカーポートは頑丈か?」でしょう。
国税庁のWebサイトを参照すると、カーポートの耐用年数は15年と定められています。
これは木製カーポートであっても同じです。
しかし、木製カーポートの場合、商品によっては15年たたずに破損する可能性もあります。
よって、木製カーポートは、多少耐用年数が短いと思っていた方がよいでしょう。
ただ、耐用年数が短くなる可能性があるだけであって、頑丈でない訳ではありません。
安心して木製カーポートを利用しましょう。
カーポート|木製ならではのメリット・デメリット
木製カーポートを作る場合、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?
それぞれ詳しく解説します。
メリット
木製カーポートを作る場合のメリットは以下の通りです。
・複雑な形状の敷地であっても対応が可能
・住宅とデザインがマッチしやすい
・バルコニーとしての使用も可能
木材を利用してカーポートを作るので、複雑な形状の敷地であっても対応がしやすいのが特徴です。
住宅とのデザインがマッチしやすく、カーポートだけが浮いてしまう心配もありません。
通常カーポートは屋根部分を利用できません。
しかし、木製の場合には屋根をバルコニーとして活用可能です。
デメリット
メリットも多い木製カーポートではありますが、以下2つがデメリットです。
・設置費用が高額になる
・住宅側の改築が必要なケースがある
通常カーポートはポリカーボネートやFRPなどを使用し、費用も抑制できます。
しかし、木材の場合安全性を確保するため、どうしても頑丈な木材がチョイスされます。
これらの木材は高価でかつ代換素材が少ないため、費用が高くなってしまいがちです。
屋根にバルコニーなどを設置する場合は、さらに費用がかかります。
設置方法によっては、住宅側の改築が必要なケースもあるため、予算は多めに用意すべきでしょう。
カーポート木製|作る場合の注意点
木製カーポートを作る場合にはどのような注意が必要なのでしょうか?
ほかのカーポートとの違いと比べながら、注意点を確認していきましょう。
ポリカーボネートやスチール・アルミ製よりも強度が劣る
デザイン性やバルコニーへの利用など、使いやすさなどを考えると木製の方がいい方もいるでしょう。
しかし、DIYでの作成には強度面でのリスクを事前に理解し施工しなければなりません。
DIYで作成できる木製カーポートはポリカーボネートやスチール・アルミ製のカーポートより、やや強度が低めです。
これは、業者がカーポート用に選定する木材と、家庭でのDIY用に販売される木材の強度が異なるためです。
木製カーポートの場合、適切な処理をしなければ経年劣化による傷みも早いです。
防水防腐対策が必須
木製の場合、適切な防水防腐対策をしないと雨風によって木材が傷んでしまい、腐ってしまう可能性があります。
そのため市販のカーポートと違い、DIY品には自力で防水処理を施さねばなりません。
木製は経年劣化による傷みも速いので、防水防腐対策をしておかないとさらに劣化が早まります。
DIYでカーポートを作る場合には、適切な塗料で必ず木材に防水・防腐対策をしてください。
DIYの際は注意が必要
木製カーポートは、木材を使用するので加工がしやすいです。
しかし、カーポートは法律上、建築物として扱われます。
そのため、建築基準法における建築確認申請を受けてから、作成をしなければいけません。
違法性があると取り壊しを迫られる可能性もあるので、必ず建てる前に建築確認申請をしましょう。
隣の庭ギリギリに作ってしまう場合には隣の家に相談が必要です。
相談しないで作ってしまうと、トラブルにつながる可能性があるため気をつけましょう。
カーポートを木製にするなら費用はどれくらい
カーポートを木製にする場合の費用は以下の通りです。
木材の種類や広さ、バルコニーに利用するなど作り方によっても価格は異なります。
・1台400,000円~
・2台900,000円~
事前に複数の業者から見積を取り、その中から予算に合った業者を選びましょう。
まとめ
木製カーポートは、ほかのカーポートに比べて温かみのある仕上がりを実現できます。
家と見た目をマッチさせたいなら、選択肢に入れるとよいでしょう。
木製カーポートの屋根は、バルコニーとしての利用も可能です。
カーポートの屋根も活用したいと考えている方は、ぜひ購入してはいかがでしょうか?
DIYでも木製カーポートは造れます。
自分の好みに合わせたカーポートを作れますが、防腐・防水対策や木材の強度確認は必須なため気をつけましょう。