浴室コーティングに種類はあるの?特徴や効果の比較と費用相場

水垢や石鹸カスなどの汚れが付きやすい浴室は、掃除が大変な場所の1つです。

汚れてから掃除するよりも、汚れが付きにくいようコーティングしておくと日々の掃除は楽になります。

浴室のコーティングには、どのような種類があるのか、それぞれの特徴や効果、さらに費用相場などについて、比較しましたので参考にしてください。


浴室の状態による2種類のコーティング方法

浴室コーティングには、大きく分けると「既存の浴室にコーティングを施す方法」と、「新しい浴室にコーティングを施す方法」があります。

一般的に前者は「再生コーティング」と呼ばれ、後者は「保護コーティング」と呼ばれています。


再生コーティング

既存の浴室の場合、バスタブに傷やひびが入ってしまっていたり、色あせなどが気になったりする場合があります。

これらを補修し、新品のように再生するためのコーティング方法が、再生コーティングです。


交換するよりも低コスト

浴室をリフォームすると、コストがかなり嵩みます。

浴室のリフォームでは廃材も多く出ますが、再生コーティングであれば廃材が出ないため環境負荷も少なくて済みます。


一般的に浴室リフォームの場合には50~100万円ほどかかるといわれていますが、再生コーティングであれば半額以下で済む場合もあります。


再生コーティングの方法

再生コーティングは、浴槽の傷やひびをパテなどで補修するといった下地処理を施します。

その後、専用の塗料を塗布することで、新品のような見た目を取り戻します。


下処理が必要なので、作業には2日間ほどかかります。

特殊な作業になるため、再生コーティングを依頼するときには実績や知識を持つ業者に依頼する必要があります。


保護コーティング

新築やリフォームにより、浴槽自体が新しい状態で施すのが保護コーティングです。

コーティングを施すことで汚れが付きにくくなり、カビなどが発生しにくくなります。


もともとの浴室の風合いを生かすために、保護コーティングは透明な皮膜を形成します。

保護コーティングに使うコーティング剤は、大きく分けると3種類あります。

それぞれ持続期間や効果が違います。


フッ素系樹脂

保護コーティング剤としては、スタンダードな種類がフッ素系樹脂です。

比較的取り扱っている業者も多いため、施工価格が抑えられるメリットがあります。

施工価格は、2万円程度で可能です。


また、比較的手軽に施工できるためDIYでも施工できますよ。

フッ素系樹脂のコーティングは、撥水効果や防汚効果が期待でき、その持続力は3カ月~2年ほどとなります。

コーティングとしては持続力が短期間となるため、かなり頻繁にコーティングを施す必要があります。


シリコン系樹脂

比較的厚めの皮膜が形成できるメリットがあるのが、シリコン系樹脂によるコーティングです。

皮膜が厚いため、浴室に傷が付くことが予防でき、フッ素系樹脂と同様に撥水や防汚効果も得られます。


シリコン系樹脂コーティングを施すと、やや光沢が強くなるため、人によっては苦手に感じる場合があるでしょう。

シリコン系樹脂コーティングを取り扱う業者は、フッ素系樹脂コーティングの施工が可能な業者と同様比較的多くありますが、価格はフッ素系樹脂に比べやや高めです。


ただ持続力が2~5年と長くなるため、長い目で見ればフッ素系樹脂コーティングより低コストになります。


ガラス系

3種類のコーティングの中では、大きく特徴が異なるのがガラス系のコーティングです。

樹脂皮膜ではなくガラス皮膜を形成するため、カビの発生も防止可能です。

また耐熱・抗菌効果も期待できるなど、より強固なコーティングとなります。


防汚効果が期待できる反面、水垢が付きやすい点はデメリットの1つでしょう。

浴室に鏡がある場合に、白い鱗状の水垢を見かけたことがある方は多いと思いますが、同じような汚れが付きやすいのです。


さまざまな効果が期待できるガラス系コーティングは持続力も長く5年程度といわれています。

他の2つのコーティングと異なり、ガラス系コーティングは施工が難しく対応できる業者が少なくなります。


そのため、他の2つのコーティングよりはやや費用面は高めで、5万円程度かかる場合もあります。


保護コーティングの方法

保護コーティングは、傷やひびがない状態の浴槽に施すため、補修処理の手間はありません。

浴槽を洗浄し汚れをきれいに落とした後に、水分をしっかりと拭き取ります。


その後コーティング剤を塗布し、しばらくおきます。

コーティング剤が硬化し、皮膜がしっかりと形成されてから、もう一度浴槽の清掃を実施して完成です。

早ければ3時間ほど、長くても日中に施工すれば夜は浴槽が使えます。


まとめ

浴室コーティングは、種類によってはホームセンターなどで資材を購入すればDIYでも可能です。

ですが、失敗してしまうと浴室の風合いを損ねてしまったり、十分なコーティング効果が得られなかったりします。


DIYで施工するよりは、業者に依頼する方が満足度の高い仕上がりが期待できますよ。

当社は浴室コーティングの施工実績があります。

浴室のコーティングをご検討中の方は、ぜひ当社をご利用ください。