お庭や駐車場のプライバシーを守るために設置される目隠しフェンス。外からの視線を遮るだけでなく、防犯対策や風よけ、防音効果など、さまざまなメリットがあります。
近隣の住宅との距離が近い場合でも、目隠しフェンスを設置することで、リラックスした空間を作ることができます。また、ペットや小さなお子さんが外に飛び出すのを防ぐ役割も果たします。
しかし、フェンスの種類や設置条件によって費用は大きく変わるため、事前に相場やコストの抑え方を知っておくことが大切です。本記事では、目隠しフェンスの種類や設置費用、コストを抑える工夫について詳しく解説します。
2. 目隠しフェンスの種類と特徴
目隠しフェンスにはさまざまな種類があり、素材やデザインによって特徴や価格が異なります。用途や設置場所に合わせて、最適なフェンスを選ぶことが重要です。
① アルミフェンス
軽量で耐久性が高く、錆びにくいのが特徴です。シンプルなデザインから木目調のものまで種類が豊富で、メンテナンスも比較的簡単。価格は 1mあたり15,000～30,000円 程度です。
② 木製フェンス
天然木の温かみがあり、ナチュラルな雰囲気を演出できます。ただし、雨や湿気に弱く、定期的な塗装や防腐処理が必要です。価格は 1mあたり10,000～25,000円 ですが、メンテナンス費用がかかる点に注意。
③ 樹脂製フェンス
木製フェンスの見た目を再現しつつ、メンテナンス性を向上させたもの。耐久性が高く、腐食しにくいため、長く使用できます。価格は 1mあたり20,000～40,000円 で、やや高め。
④ スチール・アイアンフェンス
防犯性が高く、重厚感のあるデザインが特徴。ただし、錆びやすいため、定期的な塗装が必要です。価格は 1mあたり20,000～50,000円 と比較的高価。
⑤ コンクリートブロック＋フェンス
しっかりとした構造で、プライバシーを確保しながら防音・防風対策にも適しています。ただし、工事費用が高くなる傾向があります。価格は 1mあたり30,000～70,000円。
用途やメンテナンスの手間を考えながら、最適なフェンスを選びましょう。
目隠しフェンスの設置費用の相場と内訳
目隠しフェンスの設置費用は、フェンス本体の価格だけでなく、施工費や基礎工事費も含まれるため、総額を把握しておくことが大切です。
① 設置費用の相場
一般的な目隠しフェンス（高さ1.8m）の設置費用は 1mあたり20,000～50,000円 ほど。例えば、以下のような費用が目安となります。
5mの設置：10万～25万円
10mの設置：20万～50万円
20mの設置：40万～100万円
② 費用の内訳
目隠しフェンスの設置には、以下のような費用が含まれます。
フェンス本体の費用（1mあたり10,000～40,000円）
支柱や固定金具の費用（1本あたり5,000～10,000円）
基礎工事費（1mあたり5,000～15,000円）
施工費（1mあたり5,000～15,000円）
③ 追加オプションの費用
防音パネル追加（1mあたり5,000～15,000円）
風よけ補強（1mあたり3,000～10,000円）
デザイン加工（1mあたり5,000～20,000円）
フェンスの高さや素材、デザインによって費用は変動するため、予算に応じた選択が必要です。
設置場所や条件による費用の変動要因
目隠しフェンスの設置費用は、フェンスの種類だけでなく、設置場所の条件によっても大きく変わります。どのような要因が費用に影響するのかを事前に把握しておくことが大切です。
① 地盤の状態
設置する場所の地盤が安定していれば、通常の基礎工事で済みますが、柔らかい地盤の場合は補強が必要です。地盤改良が必要な場合、1mあたり5,000～15,000円 の追加費用が発生することがあります。
② 高さと長さ
フェンスの高さが増すと、必要な支柱や基礎が強固なものになり、施工費用も高くなります。また、長いフェンスを設置する場合は資材の輸送費もかかるため、見積もりの際に確認しておきましょう。
③ 風や雪の影響
風の強い地域では、フェンスの強度を上げるために補強工事が必要になります。また、積雪地域では、雪の重みでフェンスが倒れるのを防ぐために強度を高める必要があり、その分の費用が増加します。
④ 既存の構造物の撤去費用
古いフェンスがある場合、それを撤去する費用が発生します。撤去費用は 1mあたり5,000～10,000円 程度が相場です。また、植木やブロック塀の撤去が必要な場合は、追加料金がかかります。
⑤ 設置スペースの確保
狭い場所や段差のある土地に設置する場合、施工の難易度が上がり、人件費が増えることがあります。特に、階段や傾斜のある場所では、特別な基礎工事が必要になることもあります。
設置場所の条件によっては、思わぬ追加費用が発生する可能性があるため、事前に施工業者と相談し、適切なプランを検討しましょう。
費用を抑えるための選び方とポイント
目隠しフェンスの設置費用を抑えるためには、いくつかの工夫が必要です。適切な素材選びや施工方法を工夫することで、コストを削減しながら満足のいくフェンスを設置することができます。
① シンプルなデザインを選ぶ
デザイン性の高いフェンスはおしゃれですが、装飾が多いほど価格も高くなります。シンプルなアルミフェンスや、最低限の機能を備えたデザインを選ぶことで、コストを抑えられます。
② フェンスの高さを調整する
目隠し効果を確保しながら、必要以上に高いフェンスを設置しないことも節約のポイントです。例えば、1.8mのフェンスと1.5mのフェンスでは、1mあたり5,000～10,000円 の差が出ることもあります。
③ DIYで設置できる部分を自分で行う
基礎工事や支柱の設置は業者に依頼した方が安心ですが、フェンスの取り付けはDIYで行うことも可能です。DIYなら施工費を 1mあたり5,000～15,000円 節約できます。ただし、強度や安全性に注意しましょう。
④ 相見積もりを取る
複数の業者に見積もりを依頼することで、適正価格で施工してもらえる可能性が高まります。特に、同じ商品でも施工業者によって価格が異なるため、比較検討することが大切です。
⑤ 設置時期を調整する
フェンスの施工は、春や秋の需要が高まる時期に集中し、業者の予約が埋まりやすくなります。比較的依頼が少ない冬の時期を狙うと、値引きやキャンペーンを利用できることがあります。
適切な選び方と工夫を取り入れることで、コストを抑えながら目隠しフェンスを設置することが可能です。
まとめ
目隠しフェンスは、プライバシー保護や防犯対策に役立つだけでなく、快適な生活空間を作るための重要な設備です。しかし、設置には本体の価格だけでなく、基礎工事や施工費がかかるため、事前に相場を把握しておくことが大切です。
目隠しフェンスの設置費用は 1mあたり20,000～50,000円 が相場ですが、素材やデザイン、設置条件によって変動します。費用を抑えたい場合は、シンプルなデザインを選ぶ、フェンスの高さを調整する、DIYを活用するなどの工夫が効果的です。
適切な業者選びとコスト削減のポイントを押さえながら、長く安心して使えるフェンスを設置しましょう。
