カーポートに物干しを作れば、雨が降りそうな日でも安心して洗濯物が干せます。
他にも、洗車で使ったウエスや洗ったマットも干せるので便利ですよね。
物干しは自作でも設置可能です。
そこで、カーポートに自作で物干しを設置する手順や道具を紹介します。
カーポートに物干しを設置するメリット
カーポートはガレージとは異なり、完全に壁に囲われた空間ではありません。
風通しは良い場所といえるでしょう。
風通しが良い場所は洗濯物も乾きやすいですよね。
カーポートは比較的広い空間なので、長い干し竿も利用できるでしょう。
布団やカーペットなど大物も干しやすくなります。
また、屋外で使用するレジャー用品を干しやすいのもメリット。
ビニールプールやテントなど、ベランダの物干しまで持っていくのが大変なものも、カーポートで干せるなら便利ですね。
水が滴り落ちるものも気兼ねなく干せますし、他の洗濯物と並べて干したくない汚れものなども、カーポートなら干しやすいのではないでしょうか。
カーポートに設置できる物干し
カーポートに設置できる物干しは、いくつかのタイプがあります。
一般的なのは、カーポートのオプションとしての設定も多い「支柱取り付けタイプ」です。
また、カーポートの梁部分に設置する「吊り下げタイプ」も、設置しやすい物干しでしょう。
旅先のユニットバスなどでよく見られる「伸縮式物干しロープ」を設置したいと考える方もいるかもしれませんが、このタイプは屋内用として販売されているものが多いため、屋外での使用は自己責任となります。
自作するために必要な道具
物干しを設置するための竿掛けは、ホームセンターで販売されています。
ただ、取り付けるために必要な道具は、竿掛けとは別に準備しなければなりません。
一般的には、次のような道具を用意する必要があるでしょう。
巻き尺
竿掛けは、通常2つ以上を設置します。
全ての竿掛けが同じ高さになるよう設置しなければなりませんので、巻き尺を使い、高さを計る必要があります。
また天井から吊るすタイプの竿掛けの場合も、設置位置を揃える必要がありますよね。
巻き尺を使い、設置位置をちゃんと計測しましょう。
電動ドリル
支柱も梁も金属で作られていることが多いですが、竿掛けを設置するにはネジ穴を開けなければなりません。
設置に使うネジは、竿掛けを購入すればついてきますので、そのネジに合う大きさの穴が開くドリルが必要です。
通常取り付けネジは長いため、支柱や梁の取り付け面と、その反対側にも穴を開けます。
同じ位置に穴を開けましょう。
十分な高さの脚立
竿掛けを設置する位置は、比較的高い場所になるでしょう。
そこに穴を開けたり取り付けたりする場合は、脚立が必要です。
作業を安全に実施するためには、作業しやすい高さまで登らなければなりません。
安定した状態で作業できる十分な高さの脚立を準備しましょう。
ナットリベット
もし、壁などに取り付けるタイプの竿掛けを設置する場合は、取り付けネジの長さが短いかもしれません。
このタイプの取り付けネジだと、支柱や梁を貫通させることはできません。
取り付けネジも、ワッシャーとナットで取り付けるタイプではなく、先端がとがったタイプのネジかもしれません。
木ネジやタッピングネジと呼ばれるタイプのネジですね。
カーポートの支柱や梁は中が空洞になっている場合も多いので、木ネジやタッピングネジはそのままでは取り付けられません。
そこで、ネジ山が記してあるナットリベットを利用する必要が出てきます。
ドリルで開けた穴にナットリベットを挿入すれば、木ネジやタッピングネジでもしっかりと固定できます。
ナットリベットを挿入するときには、ナッターという道具を使用します。
取り付け手順
ここからは、カーポートに竿掛けを設置するための手順を解説します。
取り付け説明書を確認する
竿掛けによって、取り付け穴の位置や大きさに違いがあります。
まずは取り付け予定の竿掛けの説明書を確認しましょう。
取り付け穴が小さかった場合には大きくすることができますが、大きな穴を開けてしまうと取り返しがつきません。
必ず穴の大きさはしっかり把握しましょう。
取り付け位置のマーキング
カーポートのどの位置に竿掛けを取り付けるか、実際のカーポートに行き把握します。
巻き尺を使い正確に計測し、穴を開ける場所をマーキングします。
マーキングした場所に紐などを取り付け、2カ所以上に取り付ける竿掛けの位置が合っているか、高さが合っているかもチェックしましょう。
ドリルで穴を開ける
取り付け穴の位置に問題がなければ、ドリルで穴を開けていきます。
穴開け前に、穴の大きさに間違いがないかを今一度チェックしておきましょう。
竿掛けを取り付ける
取り付け穴が開いたら、竿掛けの本体を取り付けていきます。
重量があるため、ネジを締める人と本体を支える人と、複数人で作業すると安全です。
まとめ
カーポートには、オプションとして物干し設備が設置できるものも多くあります。
それだけカーポートに物干しを取り付けたいと思っている人が多いためでしょう。
自作でも物干しの設置はできますが、失敗すると無用な穴を支柱や梁に開けてしまうことになります。
カーポートへの物干し設置が自力では難しい場合は、当社にご相談ください。