透かしブロックって何?種類や施工における注意点などをチェック!


「透かしブロックって何なの?」「透かしブロックにはどんな種類があるの?」などの疑問をお持ちの方も大勢いると思います。

透かしブロックとは、一軒家の塀などに使用されるコンクリートブロックの一種です。


このコラムでは、透かしブロックとは何かを詳しく紹介した上で、施工における注意点や入手方法などを詳しく解説します。

自宅の塀をリフォームしたい方などには参考になると思うので、ぜひご覧ください。


透かしブロックとは

街を歩けばコンクリートで造られた塀をそこら中でみかけますが、透かしブロックとは塀を構成しているコンクリートブロックの一種です。

穴が空いていて壁の向こう側が透けて見えることから、そう呼ばれています。


どうして穴が空いているの?と疑問を持つ方も多いと思いますが、その答えの一つは通気性を良くすることで、もう一つはデザイン性を高めるためです。


見た目を良くしたいのは分かるけど、塀の通気性を高める意味は?と考える方も少なくないと推測されますが、風が通ることにより自然災害対策にもなります。

台風などの強風が吹けば、塀もかなりの圧力を受けることになりますが、部分的に穴が空いていることで圧力を大きく分散できます。


一般的な透かしブロックは古い塀に使用されていることが多く、丈夫なコンクリートでも、老朽化により耐久性がかなり低下しているのが現実です。


そのため、大きな地震や台風がきたときには古いブロック塀が倒壊したというニュースをよく耳にします。

しかし、台風のときには透かしブロックを用いていることで倒壊の被害を回避できている現実もあります。


スクリーンブロックとの違いは?

これから自宅に塀を設けようとしていたり、古いブロック塀のリフォームをしようとしたりしていろいろ調べていたら、「スクリーンブロック」という商品を見つけたという方もたくさんいると思います。


そのときに透かしブロックの存在を知っているとすると、両者にはどんな違いがあるの?という疑問が湧いて当然です。

正確には透かしブロックとスクリーンブロックは異なるものですが、穴が空いているブロックということで、ほぼ同じものと考えて間違いありません。


他の住宅資材と同じように、コンクリートブロック製品の開発も各エクステリアメーカーによってどんどん進められていて、デザイン性にも優れた化粧ブロックが製造・販売されています。


つまり、透かしブロックは旧型で、スクリーンブロックは新型ということです。


透かしブロックの種類

スクリーンブロックを含めると、透かしブロックにはたくさんの種類が用意されています。

旧型の透かしブロックで代表的なのが


「青海波(せいがいは)」


と呼ばれるもので、3つの山のような形状になっているのが特徴です。


この形には「人々が未来永劫に幸せになりますように」という意味があって、縁起の良い模様として用いられてきました。

その他にも透かしブロックにはひし形や円形や、それらが組み合わさったさまざまな模様が用意されています。


新型のスクリーンブロックともなれば、より多くの形状や模様のブロックがラインナップされています。

エクステリアメーカーごとに独自の商品を用意していて、昔ながらのグレー色の透かしブロックとは異なり、色合いも豊富となっています。


素材も、コンクリートだけでなくセラミックやレンガも用意されているので、住宅に合わせて雰囲気を変えられるようになっています。


透かしブロックの施工における注意点

透かしブロックを施行する際には、穴が空いていないブロックとは違ってどうしても鉄筋が入る割合が少なくなるため注意が必要です。

透かしブロックにも、その枠組み部分に鉄筋を配置することは可能となっています。


しかし、構造上内部に鉄筋を通すことができないため耐久性は弱くなってしまいます。

そのため、透かしブロックの積み方には基本的に以下のような制限が設けられているのです。


・最下段に積んではいけない


・最上段に積んではいけない


・縦に連続してはいけない


・斜めに連続してはいけない


・横に連続してはいけない


上記に反した積み方をすると、どうしても塀の耐久性を弱めてしまうことになります。

透かしブロックを上下に入れるときには、少なくとも一つ置きにして連続させないことが基本となります。


透かしブロックの入手方法

透かしブロックを手に入れたいなら、ネット通販やホームセンターで購入できます。

特にスクリーンブロックは通販でも種類が豊富に販売されていて、日曜大工やDIYでも人気の商品となっています。


ただし、自宅の塀などに透かしブロックを使用したいという方は、外構工事業者に依頼することをおすすめします。

重量のあるコンクリートブロックを塀にするときには、倒壊のリスクを考える必要があり、鉄筋の入れ方などの関係で、素人が安易に手を出すことはかなりの危険を伴います。


自宅にブロック塀を設けたりリフォームしたりする場合は、信頼できる専門業者に任せましょう。

透かしブロックの施工をお考えの方は、ぜひIRONANO工業にご相談ください。