建売にカーポートを設置する際のポイントは?ガレージとの違いも解説

注文住宅を建てる場合は、事前に施工業者と密に打ち合わせをして、必要に応じてカーポートもはじめから設置する場合がほとんどです。


それに対して建売住宅を購入するときには、建物は気に入ったのに必要なカーポートが付いていなかったり、設置されていてもスペースが足りなかったりして、後付けを余儀なくされることもあります。


このコラムでは、建売にカーポートを後付けする際のポイントを詳しく解説します。

カーポートとガレージの違いについても紹介しているので、気になる方はぜひご覧ください。


建売にカーポートを後付けする際の5つのポイント

建売住宅にカーポートを後付けすることになった場合のポイントや注意点を5つ紹介します。

適当に設置してしまうと、撤去を余儀なくされて、取り返しがつかなくなることもあるので、最低限の知識を身につけておくことをおすすめします。


1.カーポートの種類による価格の違い

カーポートと一口で言っても、さまざまな種類が発売されていて、形状や使用されている素材などによって価格も変わってきます。


もちろん、1台用よりも2台用、3台用と大きくなるほど価格は高くなるわけですが、同じ1台用でも、柱の数や、柱や屋根がどんな材料でできているかによって値段が大きく異なります。


例えば、カーポートの形状は大きく分けると「片側タイプ」と「両側タイプ」があって、片側タイプは片側のみに柱が設置されているのに対して、両側タイプは両側に柱が設置されています。


両側タイプは、柱の数が多く屋根をしっかり支えることができるため造りも頑丈な分、価格は割高になります。


カーポートは、1台用なら10万円台でも購入できるものもありますが、安いものには安いだけの理由があります。

雪国などにお住まいの場合は、積雪対応用などを選ぶ必要があるので、頑丈さや性能なども良く確認した上で商品選びを行いましょう。


2.将来を見据えて大きさを決める

マイホームである建売住宅にカーポートを設置するときには、将来のことも見据えて大きさを決める必要があります。


今後、車を増やす予定はないか?ということを良く考える他にも、子どもができれば自転車置き場が必要になる可能性が高いです。


今は1台しか車がなくても、2台用のカーポートを設置すれば、マイカーが増えても自転車が増えても対応できます。

また、1台用のカーポートにも自転車やバイクを一緒に駐車できるタイプも用意されています。


3.エクステリアとのバランスに注意する

注文住宅だと、建物も含めてエクステリアのデザイン性などのバランスもとって、カーポートを選んで設置するのが一般的です。


ただし、後付けとなるとそうはいかないので、エクステリアとのバランスが悪くなってしまうケースも珍しくありません。


見た目を気にしなければ済む問題ですが、あらかじめ注意すればバランスをとることは十分に可能です。

配置なども気をつけて、バランス良く設置することをおすすめします。


4.設置場所に配慮する

エクステリアとのバランス以外にも、カーポートの設置場所には注意が必要です。

近隣住宅に近づけ過ぎると、屋根からお隣さんの庭に雨水が入りこんだりして大きなトラブルになることも考えられます。


また、カーポートが道路に近過ぎると、屋根部分が道路にはみ出して、建築基準法違反になってしまうこともあります。


そうなると、道路管理者から撤去命令が出されることもあるので、設置場所にはくれぐれも気をつけなくてはいけません。


5.建築確認申請が必要になる

柱と屋根だけで構成されているカーポートも、基本的には建築確認申請が必要になります。


「建築物の床面積が10㎡以下」「建築位置が防火地域、もしくは準防火地域ではない」の2つの要件を満たせば、確認申請の手続きは不要となります。

1台用でも10㎡を超える商品が多いのが現実です。


実際には、建売住宅に1台用のカーポートを後付けする際に、建築確認申請をする方はあまりいないようですが、違反していることが判明すれば、撤去を余儀なくされることになります。


ご近所トラブルが原因で、お隣さんから通報されるというケースも少なくないため、必要な場合は費用や手間を惜しまずしっかり申請を行いましょう。


カーポートとガレージの違い

駐車場にはカーポート以外にもガレージという選択肢もありますが、2つの違いを、それぞれのメリットとデメリットを挙げて紹介します。


カーポートのメリット・デメリット

柱と屋根で構成されているのがカーポートですが、そのメリットとデメリットは、以下の通りです。


カーポートのメリット

カーポートの最大のメリットは、大切なマイカーを雨水や雪などから守れることです。

青空駐車場だと車がどうしても汚れやすくなり、足回りなどにもガタがくるのを早めてしまいます。


また、雪国にお住まいの方は、カーポートを設置することにより、朝の忙しい時間に車に積もった雪片付けを省けることも大きなメリットです。


カーポートのデメリット

カーポートには壁が付いていないことから、上空からの雨雪を避けることはできますが、風が強い日などは、どうしてもマイカーを汚してしまう可能性が高くなります。


雨風から完璧に大切な車を守りたいなら、以下に紹介するガレージを選択することをおすすめします。


ガレージのメリット・デメリット

ガレージとは、カーポートとは違って、柱と屋根だけではなく周囲を壁で囲まれている車庫のことを指します。

ガレージのメリットとデメリットは、以下の通りです。


ガレージのメリット

周囲が壁で囲まれていることから、ガレージを設置すれば雨風や雪の他にも、飛来物などからも車をガードすることができます。


また、ガレージに車を入れておけば、盗難リスクを大幅に下げることができる点も大きなメリットです。


ガレージなら、駐車場以外にも物置替わりに利用できることもメリットの1つです。

車を所有していれば、季節もののタイヤやホイールなどを収納する場所が必要になることもあるので、ガレージがあればかなり重宝します。


ガレージのデメリット

ガレージを設置するデメリットは、カーポートと比べて施工費が高くなることです。

施工費以外にも、壁や屋根のメンテナンス費用が掛かることもデメリットとして挙げられます。


カーポートを後付けする際には業者選びにも注意しよう

カーポートには台数だけでなく、さまざまな種類が用意されていて、製造しているメーカーによっても価格が異なります。


また、定価は同じでも、どこに設置をお願いするかによっても、総工費が大きく変わることがあります。


一般的に、カーポートを建売に後付けする場合は、地元の工務店や建設会社、ホームセンター、エクステリア専門店などの選択肢があります。


工事費だけでなく、どこに依頼するかによって、エクステリアとのバランスや、設置方法をしっかり考慮してもらえるかどうかも決まってきます。


安心してカーポートやガレージを購入して建売住宅に設置したいなら、IRONANO工業にご相談ください。

相談も見積りも完全無料で行い、必要に応じて建築確認申請にもしっかり対応させていただきます。