気が付くとキッチンが手狭になり、物であふれてしまう家庭もあるでしょう。
そのようなときに、床下収納を作ることを検討する方がいるかもしれません。
収納力がありそうな床下収納ですが、デメリットもあるようです。
メリットと比較して、どちらがより大きいかを検討してみてください
床下収納の設置場所と種類
床下収納といっても、実はさまざまな種類があるのはご存知でしょうか。
まずはメリットやデメリットを解説する前に、床下収納の種類や設置場所についてみていきましょう。
床下収納の種類
床下収納は、箱型の収納ボックスが1つだけ設置されている「固定タイプ」と収納ボックスが2個以上ある「スライドタイプ」の2つがあります。
さらに、それぞれフタが外れるものと扉状になっているものがあります。
よく見かけるタイプの床下収納はフタが外れる固定タイプです。
床下収納の設置場所
床下収納を設置する場所としては、収納の上に物を置かない場所がよいでしょう。
また、周囲に取り出した物が置けるスペースがあると便利です。
床下収納は、できれば人が行き来する場所を避けて設置することが望ましいです。
これから解説していくデメリットを確認すると、その理由が分かります。
床下収納のメリット
床下収納を設置する住宅が多いのは、メリットがあるためでしょう。
そこで、まずは床下収納を設置するメリットについて目を向けていきましょう。
収納場所が増える
最大のメリットは、やはり収納場所が増える点でしょう。
床の上に収納棚などを設けると、どうしても手狭になってしまいます。
しかし、床下に収納場所を増やすことで、キッチンが狭くならずに収納力を増やすことができるのです。
床下は45㎝の空間が開いているので、かなりの収納容量を誇るスペースにできます。
見た目が気になる物を収納していても目につかない
床下収納は普段フタや扉により閉じられているため、中に収納している物が見えません。
雑多になりがちな日用品のストックなどを収納するのにぴったりです。
また暗く涼しい環境なので、漬物や酒類などを保存するのにも適しています。
見た目が気になる物を保存しておく場所としても使えますね。
点検口として活用できる
シロアリ被害や漏水が起こっていないか、基礎の状態に異常がないかなど床下の状態を点検することがあります。
床下収納があると、このような点検作業をするための出入口として使用できます。
床下収納のボックスを取り外すことで、大人でも出入りできる広さが確保できます。
万が一、床下にトラブルがあった場合も、床下収納を出入口として使い対応できるのです。
床下収納のデメリット
さまざまなメリットを持つ床下収納ですが、デメリットもあります。
場合によっては、デメリットが大きなものになることがありますので、把握しておきましょう。
床面の強度が下がる
最大のデメリットは、床面の強度が下がる点でしょう。
回りの床部分に比べると強度が落ち、さらに床鳴りがしやすくなります。
したがって、定期的なメンテナンスが必要になることもあります。
人が頻繁の通る場所や、上に立ち続けるような場所に設置することは避けましょう。
段差が生じる
床下収納を空けるための取手や枠など、どうしてもわずかな段差が生じます。
つまづかないように、歩くときには注意しなければなりません。
また、段差部分にほこりや汚れが溜まりやすいこともデメリットと言えるでしょう。
出し入れが大変
床下収納は想像よりも深いボックスが設置されます。
そのため、奥にしまった物を取り出すのは意外に大変です。
また、床下という場所にあるため、取り出すときにしゃがみ込む必要があります。
腰を曲げて物を出し入れすることになるため、腰痛をおこしやすい方は注意が必要でしょう。
重たい物は収納できない
床下収納は重たい物の収納に向いていると思っている方がいるかもしれません。
しかし、床下収納の多くはプラスチック製のボックスのため、強度はさほどありません。
収納できる重量が決まっているため注意が必要です。
また、腰を曲げながらしゃがみ込んで出し入れするため、重たい物を入れてしまうと出し入れが非常に困難になります。
床下収納には比較的軽い物を収納するようにしましょう。
湿気が溜まりやすい
床下は暗く涼しいため、冷暗所として活用できる収納スペースです。
ただ、湿気が溜まりやすい傾向もあるため、湿気対策をする必要があります。
収納ボックスの床に新聞紙や除湿剤などを敷いておくなどするとよいでしょう。
それでも湿気を完全にシャットアウトすることは難しいので、湿気に弱い物は保管しないようにしましょう。
まとめ
大容量の収納スペースとして便利な床下収納ですので、設置の際にはメリット・デメリットをしっかりと理解することが重要です。
また、床下収納以外にもさまざまな収納方法が存在します。
「キッチンにもっと収納を増やしたい」と思われている方は、専門の業者さんに相談してみてください。