「自宅にベランダがなくて後付けしたい」と考えている方も、たくさんいるのではないでしょうか。
既存の建物にベランダを後付けすることは難しそうですが、実は可能です。
今回は、ベランダリフォームのポイントや注意点についてまとめ、気になる費用相場も紹介します。
自宅にベランダが欲しい方は、ぜひご覧ください。
ベランダを後付けすることは可能?
結論から言うと、既存の住宅にベランダを後付けすることは可能です。
ベランダとバルコニーを混同されている方も多いようですが、どちらも屋外スペースであることには変わりはありません。
ただし、バルコニーは屋根なしなのに対してベランダには屋根があるため、用途も使い勝手にも大きな違いがあります。
屋根がないバルコニーを既存の建物に設置することは、それほど難しくありません。
しかし、屋根があるバルコニーとなると、ある程度大掛かりなリフォーム工事が必要になります。
リフォームの方法は、既存の建物の状態によって異なりますが、ベランダには屋根だけではなく床部分も必要です。
一般的には2階に増設するケースが多いため、1階部分に新たな柱を設置して、床を含めたベランダ全体を支えるようにしなくてはいけません。
ベランダリフォームを成功させる4つのポイント
自宅にベランダが欲しくなるのは「洗濯物を干すスペースが欲しい」「家の中から裸足で屋外に出たい」「自宅で日光浴がしたい」などが主な理由です。
これらの点も考慮して、ベランダリフォームを成功させるためのポイントを4つ紹介します。
1.外壁とのバランスをとる
後付けのべランダを設置する場合は、既存の住宅とのデザインのバランスをとることが大きなポイントです。
ベランダを囲む外壁と屋根を既存のものと同じにすることでバランスがとれ、後付け感を出さずに済みます。
屋根材は既存のものと合わせやすいですが、外壁がサイディングの場合は「商品が製造停止になっていて在庫もなくなっている」ということもよくあります。
そのときには同じ色に塗装をして、色の調和をとるようにしましょう。
2.くつろげる空間にするためのスペースをとる
「家の中から裸足で屋外に出たい」「自宅で日光浴がしたい」などの思いがあって、ベランダを求めている方は大勢います。
そのためには、くつろげる空間にするためのスペースをとりましょう。
たとえば日光浴をする場合には、寝転ぶスペースが必要となります。
また、休日にベランダに出て朝食やランチを楽しみたい方もたくさんいるので、テーブルや椅子などを設置できる分のスペースを確保する、ということもポイントです。
3.プライバシーに配慮する
ベランダは2階部分に設置するケースがほとんどです。
しかし屋外にあるため、必然的に外部からの視線にさらされやすくなります。
ベランダで洗濯物を干したり、くつろぐ場所として使用したりするなら、プライバシーに十分な配慮をしなくてはいけません。
その一方で、外から完全に見えないような造りにしてしまうと、空き巣に入られやすくなるなど防犯面の不安が出てしまいます。
プライバシーを守りつつ防犯効果のあるものにするには、外からの目隠しになるフェンスや手すりなどを上手に使うことがポイントです。
4.日当たりと風通しに配慮する
ベランダに洗濯物を干すなら、特に日当たりと風通しに配慮しなくてはいけません。
そうでなくても、せっかくベランダを設置したのに、年中日陰になるようだと意味のないものになってしまいます。
屋根ありのベランダは、屋根部分をあまりにも大きくしすぎると雨を防ぐことができても日の入りが悪くなってしまいます。
最近では通気性に優れたバルコニー用のフェンスなども発売されているので、施工業者とも相談しながら、デザイン面も含めて理想のベランダにしてください。
ベランダリフォームを行うときの3つの注意点
ベランダリフォームを行うときには、以下の3つの点に注意してください。
1.用途に合わせてリフォームする
ベランダリフォームを行うのには必ず理由があるため、用途を満たす仕様にしなくてはいけません。
後ほど、ベランダリフォームの費用相場を紹介しますが、施工業者と打ち合わせをしているうちに価格重視になってしまい、本来の目的を忘れてしまう方も少なくないので注意してください。
2.共同住宅の場合はルールを確認する
一戸建てではなくマンションなどの共同住宅にベランダと後付けする場合は、事前にルールを確認しなくてはいけません。
多くの場合、ベランダもバルコニーも共用部分扱いとなっていて、その部分のリフォームは禁止されているケースが多いのが現実です。
3.リフォーム後はメンテナンスが必要
ベランダリフォーム後は、メンテナンスが必要であることを認識しておかなくてはいけません。
常に外気にされられているベランダは、思っている以上に汚れがつきやすいです。
気になるベランダリフォームの価格相場は?
屋根なしの簡易なバルコニーであれば、それほど費用をかけなくても後付けすることは可能です。
しかし屋根付きの大掛かりな工事が必要なベランダとなると、そうはいきません。
たとえば、約幅180cm×奥行90cmのサイズの小さなベランダを新設する場合でも、50万円程度はみておきましょう。
このサイズでも、ベランダの床にプランターを置いて、洗濯物を干すことはできますが、テーブルや椅子を置いてゆっくりお茶をするにはコンパクトすぎます。
幅が2倍の約幅360cm×奥行90cmのサイズになると、費用相場として60万円以上は必要になります。
まとめ
自宅にベランダを後付けすることは可能です。
ベランダリフォームを成功させるには、目的を見失わないことがとても大事です。
ベランダを後付けしてより快適な生活を送りたいという方は、ベランダリフォームを得意としている当社にご相談ください。