カーポート2台用の工事費込み相場とは?選び方と注意点を解説

車を日差しや雨、風から守るために設置されるカーポート。特に2台用のカーポートは、家族で複数の車を所有している方や来客用スペースを確保したい方にとって便利な設備です。


屋根があることで、夏の車内温度の上昇を抑えたり、雨の日に濡れずに乗り降りできたりするなど、快適に車を利用できるメリットがあります。また、紫外線や風雪から車を保護し、ボディの劣化を防ぐ効果も期待できます。


しかし、カーポートの設置には一定の費用がかかるため、事前に相場や選び方を知っておくことが大切です。本記事では、カーポート2台用の相場や、コストを抑える方法について詳しく解説します。




2台用カーポートの種類と特徴

カーポートにはさまざまな種類があり、素材やデザイン、機能性によって価格も異なります。2台用カーポートを選ぶ際は、それぞれの特徴を理解し、自分の家に合ったものを選ぶことが重要です。



① アルミ製カーポート

最も一般的なタイプで、軽量かつ錆びにくいのが特徴です。価格は比較的手ごろで、シンプルなデザインのものから高級感のあるものまで幅広く展開されています。



② スチール製カーポート

耐久性に優れ、風や雪に強いのが特徴です。ただし、重量があるため施工費がやや高くなる傾向があります。



③ 木製カーポート

ナチュラルな雰囲気を求める方に人気ですが、定期的なメンテナンスが必要です。価格は高めですが、デザイン性に優れています。



④ 片流れタイプ

片側に柱があり、屋根が斜めに傾いているデザインです。シンプルで設置しやすく、比較的費用を抑えられる点が魅力です。



⑤ 両支持タイプ(両側支柱)

両側に柱があるため、安定感があります。風や雪の影響を受けにくいですが、片流れタイプより設置費用が高くなります。



⑥ 独立型カーポート

建物に依存しないタイプで、設置場所を選びやすいのがメリットです。ただし、強度のある基礎工事が必要なため、費用はやや高めです。


このように、カーポートにはさまざまな種類があり、用途や環境に合わせて最適なものを選ぶことが大切です。




工事費込みの相場とその内訳

カーポートの設置費用は、カーポート本体の価格だけでなく、基礎工事や組み立て費用なども含まれるため、事前にトータルコストを把握しておくことが重要です。



① カーポート本体の費用

カーポート本体の価格は、素材やデザインによって異なりますが、2台用の場合の一般的な相場は以下の通りです。


シンプルなアルミ製(片流れ):20万~40万円

耐風・耐雪性能の高いタイプ:40万~70万円

デザイン性が高いタイプ:50万~100万円



② 基礎工事の費用

カーポートをしっかり固定するための基礎工事が必要です。一般的に、1台用よりも広い面積を確保する必要があるため、2台用の基礎工事費は 5万~15万円 が目安となります。



③ 施工費(組み立て費用)

業者に依頼すると、設置費用として 10万~20万円 ほどかかります。地域や施工内容によっては、それ以上の費用が発生することもあります。



④ 追加オプションの費用


サイドパネル(風よけ):5万~15万円

照明の取り付け:3万~10万円

雪対策強化オプション:10万~30万円



⑤ 総額の目安

すべての費用を合計すると、 カーポート2台用の工事費込みの相場は50万~120万円程度 になります。安価なものを選べば50万円以下で設置することも可能ですが、耐久性やデザインを重視すると100万円を超えるケースもあります。


費用を抑えたい場合は、必要最低限の機能を選びつつ、相見積もりを取って最適な業者を選ぶことがポイントです。




設置場所や条件による費用の変動要因

カーポートの設置費用は、製品の種類や大きさだけでなく、設置場所の状況によっても大きく変わります。施工前に、どのような要因が費用に影響するのかを把握しておくことが大切です。



① 地盤の状態

地盤がしっかりしていれば、通常の基礎工事で済みますが、柔らかい地盤や傾斜地では、補強工事が必要になります。地盤改良費が加わると 5万~15万円 の追加費用が発生することもあります。



② 既存のコンクリートや舗装の有無

設置予定の場所に既にコンクリートやアスファルトがある場合、撤去作業が必要になることがあります。撤去費用は 1㎡あたり5,000~1万円 程度かかることがあり、広い面積になると総額が高くなります。



③ 風や雪への対策

風の強い地域では、強風に耐えられるよう柱の補強が必要になることがあります。また、積雪地域では屋根の耐荷重を増やすために、強度の高いカーポートを選ぶ必要があります。これにより、費用が 10万~30万円 ほど増加することがあります。



④ 設置スペースの広さ

設置場所が狭く、作業しにくい場合は施工の難易度が上がり、工事費用が割高になることがあります。特に、隣接する建物や塀が近い場合は、工事の手間が増えるため追加費用が発生することがあります。



⑤ 電気設備の追加

夜間の利便性を考えて、照明を設置する場合は、配線工事や電気工事が必要になります。照明の設置費用は 3万~10万円 が相場です。


設置場所の状況によっては、カーポート本体の費用以上に工事費がかかることもあります。事前に現地調査を行い、見積もりを取ることが大切です。




費用を抑えるための選び方とポイント

カーポートの設置費用を抑えるためには、いくつかの工夫が必要です。無理なくコストを削減しながら、満足のいくカーポートを選ぶポイントをご紹介します。



① 必要な機能を見極める

オプションを追加すると便利になりますが、すべての機能が必要とは限りません。例えば、風除けのサイドパネルや照明は後付けできることもあるため、まずは基本的な構造のみを設置し、必要に応じて後から追加するのも一つの方法です。



② シンプルなデザインを選ぶ

カーポートは、デザイン性が高いものほど価格も上がります。最低限の機能を備えた 片流れタイプやシンプルなアルミ製 を選ぶことで、コストを抑えられます。



③ 施工費を抑える工夫


地盤がしっかりしている場所を選ぶ

既存のコンクリートを活用する

設置しやすいスペースを確保する

これらを意識することで、追加工事費を削減できます。



④ 相見積もりを取る

業者によって価格設定が異なるため、複数の業者に見積もりを依頼することで、最適な価格で施工できる可能性があります。また、施工内容を比較することで、不要な追加工事を防ぐことができます。



⑤ セールやキャンペーンを活用

カーポートは時期によって価格が変動することがあります。リフォーム会社やホームセンターでは、期間限定の割引キャンペーンを実施していることもあるため、タイミングを見て購入するのもおすすめです。


無理なく費用を抑えつつ、機能性と耐久性を兼ね備えたカーポートを選ぶことが大切です。




まとめ

カーポートは、車を守るだけでなく、快適なカーライフをサポートしてくれる便利な設備です。しかし、設置には本体の価格だけでなく、基礎工事や施工費なども含まれるため、事前に総額を把握することが大切です。


2台用カーポートの相場は 50万~120万円 ほどですが、選ぶタイプや設置場所の条件によって費用が変わります。必要な機能を見極め、シンプルなデザインを選ぶことで、コストを抑えることが可能です。


また、複数の業者に見積もりを依頼し、施工内容を比較することで、無駄な費用をかけずに済みます。長く安心して使えるカーポートを選び、快適なカーライフを実現しましょう。