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お役立ちコラムバルコニーは床面積に算入される?建築面積の基本的なとらえ方を解説

2021.08.19

家を購入しようとして不動産情報を集めていると、「建築面積」「延床面積」などの専門用語を良く見かけます。

ここでは、バルコニーが床面積に算入されるかどうかを中心に、建築面積などの基本的なとらえ方について詳しく解説します。
マイホームにバルコニーが欲しいという方には参考になる内容となっているので、ぜひご覧ください。

バルコニーは床面積に算入される?建築面積の基本的なとらえ方を解説

「建築面積」「延床面積」って何?

まずは、建築面積や延床面積とは何かを紹介します。

建築面積とは、真上から建物を見たときの外周で求めた面積のことです。
一般的な住宅は、建物の1階が最も広い造りとなっているため、通常は1階部分の面積が建築面積に該当します。

しかし、特殊な設計をしたりバルコニーを設置したりした場合は、2階部分が張り出すことがあります。
このようなケースにおいては、2階を地面に投影した面積が建築面積となるため注意しなくてはいけません。

延床面積とは、その字の通りに建物の各階の床面積を合計した面積を指します。

建築面積は大抵の場合は1階部分の面積になるのに対して、延床面積は建物の造りによって大きな違いが生じることになり、階数が多いほど面積が大きくなる傾向にあります。

建築面積と延床面積は建ぺい率と容積率に関連する

建築面積や床面積を気にしなくてはいけないのには、理由があります。
それは、建築面積は建ぺい率に、延床面積は容積率に関連するからです。

建ぺい率とは、土地の敷地面積に対する建築面積の割合のことです。

たとえば、建ぺい率60%となっている場合で、100坪の土地に家を建てるとすれば、建築面積を60坪以下に抑えなくてはいけません。

容積率とは、敷地面積に対する延床面積の割合のことです。

建ぺい率と同じように容積率も建築基準法によって定められていて、その範囲内で家を建築しなければ法律違反となってしまいます。

家を建てる場合は、必ず建築申請が必要となり、建ぺい率や容積率に違反していると建築許可が下りません。

もしも虚偽の報告をして許可が下りたとしても、後から嘘がバレたときには特定行政庁から取り壊しなどの指示が出るので、絶対に違反は許されません。

開放性のあるバルコニーは床面積に算入されない

バルコニーは床面積に算入される?建築面積の基本的なとらえ方を解説

マイホームにバルコニーを設置する場合は建築費用にも影響しますが、それよりも大きな問題になり得ることがあります。
それは、建ぺい率や容積率に違反してしまうことです。

十分な敷地面積がある場合は気にすることはありませんが、東京などの地代の高い場所で家を建てるときには、建ぺい率や容積率が大きなネックとなるケースが多いのが現実です。

結論から言うと、開放性があるバルコニーは床面積には算入されません。
基本的に床面積に含まれるのは屋内的用途に供する場所で、人が常時滞在したりモノを保管したりするところです。

たとえバルコニーが3方壁に囲まれていても、十分な解放感が認められ屋根がなければ床面積には含まれません。

バルコニーが床面積に算入されることも

バルコニーは床面積に算入される?建築面積の基本的なとらえ方を解説

基本的にバルコニーは床面積には含まれませんが、以下の場合は例外なので注意してください。

屋根のあるインナーバルコニー

屋根のあるインナーバルコニーは屋内的用途に供するとみなされるため、原則として床面積に含まれます。

屋内の一部をバルコニーにして屋根を設ければ、雨の日でも濡れずに済むなどのメリットがありますが、容積率には影響するため注意が必要です。

格子を設けたバルコニー

バルコニーに格子を設けると、原則床面積に算入されます。

場合によっては、床面積不算入と判断されるケースもあるようですが、通常は開放性が阻害されるという理由から屋内的用途に供するとみなされます。

幅が2mを超えるバルコニー

バルコニーの幅は建築面積にも影響しますが、幅が2mを超えなければ床面積には算入されません。
ただし、2mを超えた場合は、全体の幅から2mを差し引いた部分だけが算入されることになります。

まとめ

基本的にはマイホームにバルコニーを設置しても、それが十分な開放感があると認められれば床面積に算入されないようになっています。

ただし、屋根のあるインナーバルコニーや格子を設けた場合などは屋内用途があるとみなれて算入されてしまうため、注意しなくてはいけません。

また、バルコニーに以外でもウッドデッキや玄関の外側のポーチなど、床面積に算入されない部分があります。

さらに、完全な屋内用途である地下室やロフトなども、一定条件を満たせばその部分が丸々床面積に含まれずに緩和措置を受けられます。

建ぺい率や容積率は、十分な広さがない土地に家を建てるときには大きなネックとなり、素人にはその計算方法も難しく、バルコニーを含めて分からないことがたくさんあります。

当社では、建築のプロとして「建築面積」「延床面積」「建ぺい率」「容積率」などについての正確な知識をもち、バルコニーの設置や各種フォーム工事にもオールマイティに対応しています。

家のことで分からないことがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

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