お役立ちコラム

COLUMN

外構エクステリア キャンペーン

お役立ちコラムカーポートに太陽光発電パネルを設置する5つのデメリットを解説!

2023.02.27

簡易的な車庫であるカーポートの屋根に太陽光パネルを乗せた、いわゆるソーラーカーポートの導入を検討されている方も多いでしょう。
どのようなデメリットやリスク、注意点があるのか気になるところです。

この記事では、カーポートに太陽光パネルを付けるデメリット・メリットや必要な費用相場、費用を抑える方法を解説します。

カーポートに太陽光発電パネルを設置する5つのデメリットを解説!

カーポートに太陽光パネルを付ける5つのデメリット

カーポートの屋根に、太陽光パネルを設置して発電できるシステムをソーラーカーポートと呼びます。
集めた太陽光で発電した電力を自宅で使用したり、電力会社から売電収入を得たりできますが、デメリットもあります。

デメリットを、ここでは詳しく見ていきましょう。

1.導入する費用が高い

太陽光パネルを搭載したカーポート、いわゆるソーラーカーポートは、初期費用が高くなります。
車2台用タイプの場合、通常のカーポートは40万円ほどで設置できます。
しかし、ソーラーカーポートの場合は200万円ほど必要です。

太陽光パネル本体以外にも、パネルを支える架台や取り付け部品の費用、施工費がかかるためです。
ソーラーローンを組む場合は事前に費用対効果を明確にし、シミュレーションしてから慎重に計画しましょう。

2.環境によっては発電量が少ない

位置によっては、想定していたよりも発電量が少ないケースもあります。
カーポートの屋根は高さが低いため、周辺に樹木が多い場所や積雪の多い地域では、発電量が芳しくない場合も少なくありません。

取り付ける前に現地調査を依頼して周辺環境を確認し、最適な位置や向きの検討が必要です。

3.定期的なメンテナンスが必要

パネル表面はホコリや鳥のフンが付着したり、風で飛んできた小石などで傷ついたりします。
定期的なメンテナンスをしないと、劣化を早めやすいのがソーラーカーポートのデメリットです。

発電効率を維持するためには、少なくとも4年に1度は専門事業者による点検や清掃が必要です。
メンテナンスには、3万~7万円ほどかかります。
しかし、売電収入からメンテナンス料をカバーできる場合もあります。

4.条件によっては固定資産税の対象となる

次の条件をすべて満たす場合、ソーラーパネルは固定資産税の課税対象です。

● 基礎が地面に固定されている
● 屋根がある
● 居住、作業、貯蔵に利用できる
● 3方向以上を壁で囲われている

また、10kW以上の発電ができる・屋根と太陽光パネルが一体化している場合も課税対象となります。
基本的に通常のカーポートに太陽光パネルを後付けするタイプは、課税対象となるデメリットは発生しません。

5.行政手続きが必要

ソーラーカーポートは建築基準法では建築物とみなされます。
そのため、原則として設置には建築確認申請が必要です。
ただし、次の場合、申請は必要ありません。

● 延べ床面積の合計が10㎡以内
● 設置場所が防火地域・準防火地域以外

申請は、施行前に設置する場所の市町村役場に提出します。
自分でも申請できますが、建築士などに依頼する場合は10万円ほどの費用がかかるため気をつけましょう。

カーポートに太陽光パネルを付ける5つのメリット

カーポートに太陽光パネルを付けるメリットは、次の5つです。

1. デッドスペースであるカーポートの屋根を有効活用できる
2. 発電した電気を自宅で使用すれば電気代を削減できる
3. 設置工事は1日で完了する
4. 充電コンセントを設置すれば電気自動車の充電もできる
5. 災害で停電しても自宅で電気を使える

電気自動車を使用している場合は、メリットが大きいでしょう。
各メリットを詳しく解説します。

デメリットになる?カーポートに太陽光パネルを付ける費用の相場

カーポートに太陽光パネルを後付けするタイプと、カーポートと太陽光パネルが一体化したタイプで導入費用が異なります。

施工費を含んだソーラーカーポートの費用

2台用(発電量  3台用(発電量 
後付け型 200万~230万円 270万~300万円
 一体型 180万~240万円 250万~300万円

費用は、メーカーや発電量によって異なり、設置場所によっては追加費用が必要な場合もあるため気をつけてください。

デメリット解消!カーポートで太陽光発電をする費用を抑えるには

カーポートに太陽光パネルを設置する際のデメリットの一つが、高い初期費用です。
次の制度を活用すると、初期費用を安く抑えられます。

● PPAモデル
● 屋根貸し
● 補助金制度

それぞれ見ていきましょう。

PPAモデル

PPAとは、自宅の屋根などの場所を事業者に提供する代わりに、太陽光パネルを無償で設置してもらえるサービスです。
発電された電力は、事業者に料金を支払って使用できますが、売電はできません。

10年から20年の長期契約で、期間終了後は無償で譲渡されるのが一般的です。
メンテナンスは事業者負担で実施されるため、ランニングコストがかかりません。

屋根貸し

屋根貸しとは、自宅のカーポートの屋根を事業者に貸し出し、無償で太陽光パネルを設置してもらうサービスです。
売電収入の一部が使用料として事業者から毎月支払われますが、決して多くはない点には注意が必要です。

また、契約によっては、発電された電力を自宅で使用できない場合もあります。
メンテナンスは、事業者が負担するため費用がかかりません。
PPAと同じく、契約期間は20年ほどと長期であるため、契約内容を十分に確認したうえで検討するのがよいでしょう。

補助金制度

ソーラーカーポートを導入するための補助金制度を設けている自治体もあります。
しかし、2023年現在、法人や事業者向けのみで個人向けのものはありません。

なお、自治体による補助金制度には、都道府県だけでなく市区町村が実施するものもあります。
今度、新たに個人向け補助金制度が実施される可能性もあるため、自治体の最新情報を常に確認しましょう。

まとめ

カーポートの屋根に太陽光パネルを設置すれば、デッドスペースを活用して電気代を節約でき、災害時の停電にも備えられます。
一方で、導入に200万円程度かかり、定期的なメンテナンスに費用が必要といったデメリットもあります。

環境によっては十分な発電量を発電できない場合もあり、事前の現地調査やシミュレーションは欠かせません。
無償で設置できるPPAモデルや屋根貸しも視野に、導入を検討してはいかがでしょうか。

お問い合わせはこちらから