建築における「確認申請」とは?
建築における「確認申請」とは、建物の設計が建築基準法などの関係法令に適合しているかを、工事着手前に審査してもらうための手続きです。正式には「建築確認申請」といいます。
建築主は、建築主事または民間の指定確認検査機関へ、申請書や設計図書を提出します。審査の結果、法令に適合していることが確認されると「確認済証」が交付され、原則としてその後に工事へ着手します。

確認申請では何を確認する?
確認申請では、主に次のような項目について審査が行われます。
- 建物の用途・規模
- 敷地や建物が法令に適合しているか
- 建ぺい率・容積率
- 構造の安全性
- 防火・耐火性能
- 採光・換気
- 避難経路
- 建築設備
- 省エネに関する基準
確認申請から工事完了までの流れ

一般的には、次のような流れで手続きが進みます。
- 設計者が設計図書を作成
- 建築主事または指定確認検査機関へ確認申請
- 関係法令への適合審査
- 問題がなければ「確認済証」が交付
- 確認済証の交付後に着工
- 工事完了後に完了検査
- 適合が確認されると「検査済証」が交付
つまり、確認申請は「工事を始める前のチェック」、完了検査は「完成した建物が申請内容どおりに施工されているかを確認する検査」と考えると分かりやすいでしょう。
リフォーム・増改築の相談前に準備しておきたい書類

リフォームや増改築をご検討の際は、まず次のような書類がお手元にないか確認してみましょう。
- 確認済証
- 検査済証
- 確認申請図書一式(配置図・各階平面図・立面図など)
- 竣工図
いずれも、建物の新築時などに作成・交付されている可能性がある書類です。
すべて揃っていなくても問題ありません。
書類が見つからない場合や、どの資料が該当するのか分からない場合も、まずは施工会社や建築士などの専門家へ相談しましょう。
これらの資料があると、現在の建物の配置や間取り、外観などを把握しやすくなり、リフォーム・改修の打ち合わせをスムーズに進めるための手がかりになります。
確認申請図書にはどのようなものがある?
確認申請図書には、建物の位置や間取り、外観などを確認するためのさまざまな図面が含まれています。
代表的なものが、配置図・各階平面図・立面図です。
配置図(個別情報加工済み)
1階平面図・2階平面図(個別情報加工済み)


立面図(個別情報加工済み)

既存図面だけで判断できないこともあります
既存図面は、現在の建物を把握し、改修計画を具体化するうえで有力な手がかりとなります。
一方で、図面だけでは、
- 建物の現在の劣化状況
- 壁や天井の内部など、目に見えない部分の状態
- 図面と現在の建物との違い
- 現在の法令への適合状況
- 構造上の安全性
などをすべて判断できるわけではありません。
そのため、既存図面と実際の建物の状態をあわせて確認することが重要です。
改修のご相談時には、確認済証・検査済証・確認申請図書・竣工図など、お手元にある資料をご準備いただくと、打ち合わせを進めやすくなります。
書類が見つからない場合や、どの図面を確認すればよいか分からない場合も、推測だけで工事内容を決めず、施工会社や建築士などの専門家へ相談しましょう。
資料の有無と現地の状態を整理したうえで計画を進めることで、確認漏れや計画の手戻りを減らしやすくなります。
また、工事内容や建物・敷地の条件によって、建築確認申請の要否や、別途必要となる許可・手続きは異なります。
市街化調整区域など、敷地の条件によって追加の確認が必要になるケースもあります。
具体的な手続きについては、物件ごとに行政窓口や建築士などの専門家へご確認ください。
リフォーム・増築・改修をご検討の方へ
IRONANO工業では、既存の図面や建物の状況を確認しながら、リフォーム・改修のご相談を承っています。
「書類が見つからない」「どの資料を確認すればよいか分からない」といった場合も、まずはお気軽にご相談ください。

